ママに、最後のご挨拶。
2011年 02月 09日
昨年の3月から、我が家で預かっているミニチュアダックスのハナ。
そのハナの飼い主さんが辛く苦しい闘病生活を終え、
先日永い永い眠りにつきました。
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奇しくも、その日はダンナの誕生日でした。
お昼過ぎに身内の方から連絡をもらい、翌日ハナも連れてお通夜へ。。
2年前、最愛の一人息子に先立たれ、以来ハナと二人きりの生活を送ってきたママ。
遊びに行くと、アタシたち家族にいつもとてもよくしてくれました。
そんなママの身体に病気が見つかり、入院中はハナの面倒を見れる人がいないから・・・
と、ダンナとアタシ、どちらからともなく
「ハナはウチで預かるよ!心配しないでママはしっかり治しておいで!」
それ以来、家族3人プラス1匹の生活が始まったのでした。
当初は2週間ほどの予定だった入院生活。
ところがよくよく検査をしてみると、
思っていた以上にママの身体は病魔に侵されていたのでした。
もって半年~1年、との余命宣告もあったのです。。
予定を大幅に超えて、4ヶ月ほどの入院生活。
退院し、自宅に戻って来てからも治療や薬の影響、後遺症などで
自分の身の回りの世話もままならないほどにママは弱ってしまっていました。
ハナに逢いたい。
けど逢ってしまったら別れがつらい。
実際に口にこそ出さないものの、
きっとママの心にはいつもそんな気持ちがあったと思います。
ハナが生まれてから10年。
母犬に育児放棄されてしまった生後間もないハナを、自分がミルクをあげて育てた、
もう一人の子供でもあったから。。
アタシたちもそんなママの気持ちがわかっていたからこそ、
なかなかハナを連れて行ってあげることができずにいました。
でも最後の入院となった前日の1月30日。
「入院する前にハナに逢いたい」
と言うママの願いをかなえるべく、
家族でハナを連れてママに逢いに行ってきました。
久しぶりに会うママはとてもやせ細っていて、
以前のような面影はほとんどありませんでした。
それでもハナを愛おしそうに胸に抱き、
「ハナ、ハナちゃん・・・」と優しく名前を呼ぶ姿は変わらないまま。
帰り際、
「(病院から)帰ってきてハナに逢いたかったらいつでも言うて。
すぐ連れてくるから!」
そう言うアタシに
「いつもすまんなぁ、世話かけて・・・」
ママはいつものセリフでアタシたちを見送ってくれました。
この、最後の入院が決まった時にはママの命はもって1ヶ月ほど。。
そう聞かされていました。
でも余命宣告されても、それよりも長く生きる人だっている。
ママはその中のひとりなんだ。
ハナもママの帰りをずっとずっと待ってるよ。。
そんな願いもむなしく、2月7日午前9時21分。
途中、少し苦しそうにはなったものの、最期は静かに息を引き取ったそうです。
享年76歳でした。
「俺の誕生日かぁ・・・」
そうつぶやくダンナに、
「きっといつまでも忘れてほしくないからやよ」
ダンナの誕生日なんて知るはずもなかったママでしたが、
寂しがり屋なママのこと、きっとそうに違いありません。
今頃は空の上で2年ぶりに息子と再会を果たしているでしょうか。
「アンタに苦労かけられてこんな病気になってしもたんやわ!」
そう言って軽口を叩いていることでしょう。
今日はそんなママの告別式に参加させていただきました。
遺影の中のママは優しく微笑んでいて、
これでもう痛さや辛さで苦しむことはないんだね、
と言っているようでした。
ママ、ハナはこれからも責任持ってウチで育てていくよ。
きっと空の上で心配しながら見てるんだろうけど、
いつかハナがママの元へ帰るまで、そこから見守っててあげてね。
今までありがとう、ママ。
by mizutamasavon | 2011-02-09 18:19 | コドモと暮らす